骨粗しょう症とは、言うまでもなく、
骨密度の低下によって骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。
そのお薬は大きく、
1:骨を壊す働きを抑える薬
2:骨を作る働きを高める薬、
副甲状腺ホルモン薬など、
3:骨の作り替えのバランスを整える薬、
活性型ビタミンD3薬
などがあります。
1のなかの一つの種類に
という系統のお薬があります。
内服するタイプ、注射をするタイプ、点滴をするタイプ、などがあります。
この系統のお薬に副作用として、
ごくまれですが、抜歯などの歯科治療時に
顎の骨が壊死(えし)するケースが報告されています。
要は、顎の骨が腐ってしまうことです。
原因は基本的には、歯が原因でできた骨の炎症でが、
BP系薬剤が、それを悪化させる場合があります。
まず、歯科治療を受ける際には、
骨を壊す働きを抑える薬を使っていることを
さらに、
むし歯の治療をしっかりと受け、
口腔の衛生管理にも努めてくださいね。
投与期間(長期)、投与方法、併用薬(ステロイド)によっては、
歯科処置(抜歯)前に投与を中止する場合もありますよ。
先生方とよく相談されてくださいね。
基本、腐骨除去手術(腐った骨を取り除く)となります。
高齢化社会となり、骨粗しょう症の患者さんは増え続けていくと思われます。
寝たきりになるような
重大な骨折を防ぐためにも、
骨粗しょう症薬をしっかりと服用し、
なおかつ、
こまめに歯科を受診し、顎の骨を守ることが大切ですね。
石川県金沢市 おかべ歯科医院
歯科医師・院長:岡部孝一
公益社団法人 日本口腔外科学会 指導医・専門医、医学博士