顔がゆがむ顔面神経麻痺
以前、かなり前ですが、
近畿北陸地区歯科医学大会誌と言う雑誌に
「特発性顔面神経麻痺17症例の臨床的検討
-特に歯科医院からの紹介症例を中心に-.」
という論文を発表した事があります。
歯科医院でで見つかり、歯科口腔外科を受診することが
当時はめずらしくありませんでした。
その多くは特発性(原因がよく分からない)ですが、
その多くが、ウィルスが原因とされています。
顔面神経は、歯や歯茎から、
かなり遠いところを走っているので、
歯科治療、歯科疾患が原因になることは考えにくいです。
ウイルスによるものなら、
抗ウイルス薬、ステロイド剤が使われます。
絵のように片側性に(右なら右、左なら左だけ)、
顔がゆがむのが特徴で診断は比較的容易です。
直ぐに、専門の医療機関を紹介してもらってください。
早期治療がとっても大切です。
遅れると麻痺が残る可能性が高くなりますよ。
石川県金沢市 おかべ歯科医院
歯科医師・院長:岡部孝一
公益社団法人 日本口腔外科学会 指導医・専門医、医学博士