できるだけ早く治療してほしいです.
短期集中治療ってどうなの?
ーある患者と想定対話ー
忙しいから歯医者に通えないのでしょうか?
それとも、
通わないから、
かえって忙しくなるのでしょうか?
患者さん: 「早く治療してほしいんだけど」
歯医者:「申し訳ないのですが、私、決して歯医者として
へたくそな方ではないと思いますが、
手が早いほうでもなく、早い治療を御希望されて、なんとも応じかねます」
患:「なかなか通えないんだけど」
歯:「あらゆる商売やサービス業に言えることかもしれませんし、
すべての医療においても、もちろん歯医者においても
1:安い、
2:早い、
3:上手い
は、なかなか両立し得ないのではないでしょうか.
当院は、ほとんどの治療は保険治療の範囲内で行っております.
また、世界最高水準とは到底いえませんが
丁寧な治療を心掛けているつもりです.
『早くしてほしい』は
申し訳ありませんが、
おあきらめいただけませんでしょうか.」
患:「そんなこと言うけどね、忙しくてかよえないんですよ」
歯:「お忙しいのは重々 お察しいたしますが、
昔と違って、ここ最近の歯科治療は、
a: できるだけ歯を削らない
b: できるだけ神経を取らない
c: できるだけ歯を抜かない
治療を めざしています.
当院も、その方針に従って行っています.
多くの歯科医院も同じ傾向にあります.
1回の治療で、何本もの治療を行い、
短い期間で治療を行うことを、時に
『短気集中治療』と言います.
①先々を見通した高い診断能力、
②用意周到な治療計画、
③集中的で手早い治療
が不可欠です.
ただ、
a: 削る or 削らない、
b: 神経を取る or 取らない、
c: 歯を抜くor 抜かない
の判断は、
その都度、その都度、ギリギリの判断となる場合があります.
ある意味、試行錯誤は避けられません.
①②③は、現状では、とても難しいです.
以上が、『短気集中治療』を行い得ない、
1回に沢山の治療を行い得ない理由です.
勝って申し上げて申し訳ありません.
何卒、ご理解・ご協力のほど、お願い申し上げます.」