治療したのに、なぜしみるの2

投稿者 okabeshika on 11月 15, 2018

Q:治療したのに、なぜ歯がしみるの?

(その二)歯の構造編

しみるのが、当たり前と言われても、ご納得いかないでしょうから、

もう少し詳しく見ていきましょう.

 

前提となる基礎知識として、

  1. 歯ってどんな構造になっているの?
  2. 歯の神経を取るとどうなるの?、

の説明が必要です.順を追って説明していきましょう.

 

まずは

歯の構造から説明します.

歯は、

  1. エナメル質
  2. 象牙質
  3. 歯髄  からなります.

 


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1:エナメル質は歯の頭の部分の表層を構成します.最も硬い部分です.神経が通っていないので、

むし歯になっても削っても痛くはありません.

爪を切っても、髪の毛を切っても痛くないのと同じ感覚です.

 

2:象牙質には、歯の神経からの突起(象牙細管と言います.)が無数に伸びています.

象牙質には縦横無尽に神経が張り巡らされていると思って下さい.

皮膚は、切ったりケガをしたりした痛いのと同じで、

象牙質は当然、削ればいたいです.削るときは麻酔します

 

3:歯髄は、歯の中心に位置する、いわゆる「歯の神経」です.

骨の中心は骨髄といいますが、歯の中心は歯髄といいます.

神経を「抜く」というのはこの歯髄という組織を「抜く」ことに他なりません.

(神経を抜く=抜髄も誤解の多い処置なので、のちのち詳しくご説明します.)

 

むし歯を削ると言うことは、この象牙質を削ることに他なりません.

麻酔がかかっているので、削っている時は痛くありませんが、

歯髄そのものは刺激を受けて、歯髄に炎症が起こります.

殴られたり、引っかかれると皮膚が赤くなると同じ原理です.

そうなれば(=歯髄炎になれば)、冷たいお水でしみたり、熱いお茶でしみます.

むし歯の治療をしたあと、歯がしみるのは、以上のような理由からです.