子供が生まれたら。歯磨きとお口のケア
<2> 1~3歳 編
今回は、1~3歳までの場合です。
①1歳からの歯みがき
1歳くらいになると、平均して上下で前歯の8本くらいの歯が生えてきますよ。
★歯ブラシは、歯の表面にしっかり当てられる
硬さは「ふつう」で、コシのある毛をセレクトしてくださいね。
また、たくさん食べるようになるので、しっかり磨いて上げてくださいね。
②歯みがきのポイント
このくらいの子どもは、上の前歯2本の間がいちばん虫歯になりやすいので、
そこを集中的に磨いて下さいね。
★上唇をめくって、歯と歯ブラシが90度になるように磨いて下さいね。
要は、縦磨きですよ。
くれぐれも、上唇の裏にある三角形のひだ「上唇小帯」を傷つけないように気をつけましょう。
ここを触られると、子どもはとっても痛がるので、なるべく避けてやさしく磨いてください。縦磨きが有効です。
→百聞は一見にしかずです。ぜひ、歯科医院で歯科衛生士さんの指導を受けてくださいね。
③歯と歯の間はやっぱりデンタルフロス
歯ブラシで磨ける歯の表面=6割、
歯ブラシだけだと歯と歯の間=4割が磨き残しになります。
これは、子供も、大人も同様です。
デンタルフロスで、きれいにしてあげましょう。
まず、デンタルフロスを30センチくらい引き出して、
中指に巻きつけます。使うだけつまんで、人さし指と親指で操作します。
磨くときは、同じ歯の間に2方向で磨くがポイントです。
1回目を手前の歯の側面に添わせたら、
2回目は反対側の歯面に添わせて両側をきれいにします。
最初は嫌がるかもしれませんが、次第に慣れていきますよ。
→文字で説明しても、なかなか難しいです。これも、ぜひ指導を受けてくださいね。
最初は、ホルダータイプが良いかもしれませんね
④2歳からの歯みがき
イヤイヤ期になる2歳ごろは、歯ブラシをとっても嫌がることもあります。
まずは、歯を磨きたくなるような意識づけを心がけましょう。
例えば、きれいな歯と虫歯の歯を並べたカード(写真やイラスト)を用意します。
子どもに見せて、「どっちの自分がいいですか?」と聞いてみてください。
意識変革を目指して下さい。
→ご用意させていただきました。来院の際は、お申し出ください。
こんなのも良いかもね。
「どっち子が良い?じゃあ、歯みがきしようね」ってのはどうでしょうか?
ぬいぐるみ なんかも応用してくださいね。
「クマさんの次は○○ちゃんだよ」
⑤歯ブラシを押し返すときは
このころになると、舌の力が強くなり、
歯ブラシをベロで押し返してしまうことがあります。
何でも良いのですが、割り箸にガーゼを巻いたものを使ってみましょう。
割り箸2本をテープで巻いて固定し、先端にガーゼを巻きつけましょう。
→これもぜひ、御指導させてください。
★これで、舌の位置を本人に覚えさせて下さい。
これを使えば、自分のベロの位置を気づかせることができますよ。
また、箸がつっかえになって、歯ブラシがスムーズに動かせますよ。
なかなか大変な時期ですが、スキンシップを第1に、
親子で密な時間を過ごせるように頑張ってみませんか?。
まいにちスクスク2022年3月15日 放送を参考とさせていただきました。