1:妊娠されておられる方
2:授乳されておられる方
の歯科治療は
「新 妊婦・授乳婦の歯科治療と薬物療法」
<第3版>(2016年)
という本の内容にしたがって、その通りに行っております。
2001年初版、2010年第二版、2016年第三版と
歴史があり、20年以上、読み継がれている本です。
問診でも、お聞きいたしますが、
妊娠の可能性がある場合は、必ず、お申し出下さい。
母子手帳をお持ちの方は提示をお願いすることもあります。
原則、応急処置のみですが、
必要な場合は中期のみを選択するとされています。
中期のおおよその目安は、同書では、
妊娠19週から31週とされています。
妊娠中は抜歯は行いません。
必要がある場合は、十分な説明・納得の上、撮影する場合があります。
腹部を防護エプロンで保護すれば、
赤ちゃんへの影響はほとんどゼロとなります。
できるだけ小さなレントゲンで対応します。
通常、主に使われているいわゆる「キシロカイン」であれば
通常量であれば、お母さん、赤ちゃんへの影響はありません。
局所麻酔にも、大きく2種類ありまして、
シタネスト・オクタプレッシンは使用しません。
(滅多に使う麻酔ではありませんが。)
抗菌薬としてはセフェム系、ペニシリン系を選択します。
鎮痛剤は、歯科で一般的に使われている
ロキソニン、ボルタレンは使えません。
カロナール(アセトアミノフェン)が安全と言われています。
授乳婦に対する薬物の注意事項は薬剤により様々です。
例えば、ロキソニンは投与しないこと、
カロナール授乳を避けること、とされています。
抗菌薬では、フロモックスが授乳婦に対する注意事項はないので、
当院ではこの抗菌薬を使用しています。
同様に、通常、麻酔に主に使われているいわゆる「キシロカイン」も
注意事項はありませんので、使用可能です。
当院では、妊娠中の方、授乳中の方は、
マニュアルにしたがって、
検査・治療を行っておりますので、
ご安心いただけると思います。
石川県金沢市 おかべ歯科医院
歯科医師・院長:岡部孝一
公益社団法人 日本口腔外科学会 指導医・専門医、医学博士