おかべ歯科医院の歯磨きマニュアル②
奥の歯の、さらに奥の磨き方
最も磨きづらい場所です.ぜひ参考とされて下さい.
奥の歯の、さらに奥の面
専門的には「最後臼歯の遠心面」といいます.
矢印で示した面です.
最も見えづらいところであり、歯ブラシが最も届きにくいところなので、
磨きづらく、最も汚れがたまりやすい場所です.
歯の表を磨いて、裏を磨いただけでは、磨き残しになり、
ほとんどの方が、磨けていないといってもよい場所です.
かなり意識して磨かないと汚れは取れないと断言できます.
磨き残しの盲点中の盲点です.
歯を失う原因となる可能性がとても高いです.
磨く方法
導入しやすい順に3パターン、お示しします.
①まずは、タフトブラシ(ワンタフトブラシ)
図のように当てて下さい.
ブラシは、左右に動かして下さい.
内側から外側にかき出すイメージです.
どうしても、前後に動かしてしまいがちですが、
それだと素通りとなり、汚れは落ちません.
実際に、歯科衛生士さんに指導したもらった方が良いと思います.
最初は、鏡を見ながら.
タフトブラシは、大きめ薬局に行って、よく探すとあります.
②次に、ディスタルエンドブラシ
オーラルケアという会社から出ています.
なかなか優れものです.
一歯、一歯ずつ磨くための特殊な歯ブラシです.
奥の歯の奥の面に特化した歯ブラシです.
角度がよく設計されていて、奥の面にぴたっと当たり、
くるくる回して使うことにより、
比較的、簡単、確実に汚れを落とすことができます.
タフトブラシがうまく使いこなせない方にもおすすめです.
これは市販されてはいないようので、当院で、お買い求め下さい.
使い方も、ご指導させていただきます.
③小さめの歯ブラシ
慣れてくれば、普通の形の歯ブラシでも落とせます.
歯ブラシのつま先(歯ブラシの先端の部分の毛先)を使います.
歯ブラシを斜め上に立てて、使います.
この時も、歯ブラシは、左右にスライドさせて使います.
内側から外側にかき出すイメージです.
前後に動かしても、奥の面を素通りするだけですよ.
奥の面までは、届きにくいので、
ブラシの部分が小さく、ヘッドが薄い歯ブラシがおすすめです.
絵や文章ではなかなか伝わりづらいので、
ぜひ、歯科医院で指導してもらって下さい.