上唇の粘膜と上の前歯の中央の間にあるスジです。
仕上げ磨きをする時にあたらないように注意して下さいね。
あたると結構痛いですよ。
上唇をしっかりめくって、避けて下さいね。
さらに
このスジが上の前歯の間に入り込んで、邪魔をして
上の歯の中央にスキマが生じてしまう場合があります。
こんな場合は、切除が必要です。
上顎の前歯が生えてくるのは6才ぐらいですので、
その少し前に切除して上げれば良いと思います。
矯正治療が必要な場合もあります。
舌の裏側の真ん中にあるスジです。
短いと発音などに悪影響を及ぼし、
舌っ足らずのしゃべりになる可能性があります。
特徴としては、舌をべーっと前に出すと
先端がハート状になります。
これも手術が必要な場合があります。
先ずは、1歳半検診で、ぜひ見てもらって下さい。
昔は、1-2才で手術していましたが、
最近は、
「構音能力の発達完了期の
5歳時になお構音障害がある場合は
手術の必要性があるか否かを判断する。」
というふうになってきたようです。
発音に障害があるようなら、
言語治療、機能訓練が必要な場合もあります。
(東京医科歯科大学HP
「現在のおける舌小帯短縮症の考え方と対応」より)
上唇小帯は歯みがきの時の痛みの原因になったり、
上の前歯のすっきっ歯の原因になることがある。
舌小帯は、発音に悪影響を及ぼすことがあり、
それぞれ、手術が必要な場合があります。
手術時期、手術方法など、
専門の先生に、早めに、ご相談下さい。
石川県金沢市 おかべ歯科医院
歯科医師・院長:岡部孝一
公益社団法人 日本口腔外科学会 指導医・専門医、医学博士