Computer aided design/Computer aided manufactureの略で、
キャドキャム冠とは、要は、
コンピューターでデザインして、
コンピューターを利用して製作するかぶせモノのことです。
材質的には、セラミックとプラスチックの混ぜ合わせたモノです。
ハイブリッドセラミックと言われています。
2014年から、保険導入され、
2020年から、適応が大きく広がりました。
◎白い被せ物です(裏も表も全体)。
◎保険適応されます。3割負担で、だいたい9,000円です。
○プラスチックと比較なら、強いです。
○金属アレルギーが起こりません。
×部位によっては入れてさし上げられません(後述)。
×色調が単調で、経年的に変色する場合があります。
×だんだんとツヤがなくなってきます。
×強度的にはやや弱い材料です。
×まあまあ、外れやすいと言われています。
×深くまでは削れないので、
前歯部は、歯ぐきのキワにラインが見える場合があります。
×お役所に申請した歯科医院限定です。
(たいていの歯医者さんはだいじょうぶですけど・・・)
×ブリッジは不可。
①前歯部、小臼歯部はOK
②第一大臼歯
(ただし、第二大臼歯が左右上下4本残っていることが条件です)
③金属アレルギーの患者さんで、その旨、医師からの診断があれば、
第一大臼歯、第二大臼歯にも可能。(滅多におられませんが・・・)
となります。
②、③はちょっとややこしいので、ご相談ください。
また、前歯部は、かみ合わせの条件によっては
避けた方が、無難な場合もあります。
その場合、レジン前装冠(保険適応)という選択肢もあります。
保険治療でも、かぶせモノの種類は、部位によっては数種類ありますので、
よく、ご相談されてください。
2022年4月から、臼歯部のインレー(部分的な詰め物)にも
適応が、拡大されました。
①小臼歯
②第一大臼歯
(ただし、第二大臼歯が左右上下4本残っていることが条件です)
かなり削る量が多いので、適応は、限られると考えられます。
石川県金沢市 おかべ歯科医院
歯科医師・院長:岡部孝一
公益社団法人 日本口腔外科学会 指導医・専門医、医学博士