「そんな事って本当にあるのって?」
思われるかもしれませんが、
毎日の診療では、ちょくちょく遭遇します。
2020年11月のブログで ご紹介した
三叉神経痛は、典型的な非歯原性歯痛です。
非歯原性歯痛は、文字通り、歯が原因ではないので、
歯の治療をどれだけしても、治りません。
いたずらに、
慎重に診断する必要があり、
時に、診断が大変難しい場合があります。
咀嚼筋関連の疼痛で、広い意味での顎関節症がらみの疼痛です。
鎮痛剤、筋弛緩剤を服用してみて改善するようなら、
この可能性大です。
歯痛として感じられる場合があります。
2020年12月に歯性上顎洞炎をブログで紹介しいました。
逆に、鼻からくる上顎洞炎の炎症が、歯の痛みとして、
感じられる場合があります。
また、
歯、みぞおち、顎、肩に顕に現れることもあります。
ときには歯のみの痛みが自覚されることがあるとのことです。
さらに、
歯に痛みが生じる場合もあるとのこと。
抗うつ薬の投与により、
歯痛がおさまったとの論文を読んだことがあります。
長期にわたり、歯科医院を通院しているにもかかわらず
なかなか歯の痛みが治まらない時は、
非歯原性歯痛の可能性がありえます。
専門歯科医や、医師の診断を必要とする可能性が高いです。
担当歯科医に、その旨お伝えいただき、よくご相談ください。
石川県金沢市 おかべ歯科医院
歯科医師・院長:岡部孝一
公益社団法人 日本口腔外科学会 指導医・専門医、医学博士