「非歯原性歯痛」って何?

投稿者 okabeshika on 2月 11, 2022

「非歯原性歯痛」って何?

歯が原因じゃない歯の痛みをいいます。

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「そんな事って本当にあるのって?」

思われるかもしれませんが、
毎日の診療では、ちょくちょく遭遇します。

2020年11月のブログで ご紹介した
三叉神経痛は、典型的な非歯原性歯痛です。

非歯原性歯痛は、文字通り、歯が原因ではないので、
歯の治療をどれだけしても、治りません。

いたずらに、

  1. 歯を削ったり、
  2. 神経を取ったりすることのないように、

慎重に診断する必要があり、

時に、診断が大変難しい場合があります。

 

一番多いのが、筋・筋膜性歯痛です。

咀嚼筋関連の疼痛で、広い意味での顎関節症がらみの疼痛です。

鎮痛剤、筋弛緩剤を服用してみて改善するようなら、
この可能性大です。

偏頭痛、群発頭痛なども

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歯痛として感じられる場合があります。

2020年12月に歯性上顎洞炎をブログで紹介しいました。

逆に、鼻からくる上顎洞炎の炎症が、歯の痛みとして、
感じられる場合があります。

また、

狭心症の痛みが、関連痛として、

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歯、みぞおち、顎、肩に顕に現れることもあります。

ときには歯のみの痛みが自覚されることがあるとのことです。

さらに、

不安やうつが原因で、

歯に痛みが生じる場合もあるとのこと。

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抗うつ薬の投与により、
歯痛がおさまったとの論文を読んだことがあります。

 

まとめ 

長期にわたり、歯科医院を通院しているにもかかわらず
なかなか歯の痛みが治まらない時は、
非歯原性歯痛の可能性がありえます。

専門歯科医や、医師の診断を必要とする可能性が高いです。

担当歯科医に、その旨お伝えいただき、よくご相談ください。

石川県金沢市 おかべ歯科医院
歯科医師・院長:岡部孝一
公益社団法人 日本口腔外科学会 指導医・専門医、医学博士